2016年6月4日土曜日

ポータブル機器とリケーブルとの出会い(その3)

間が開いてしまいましたが引き続き
私の経験してきたポータブルプレーヤーについてお話しします。

携帯CDプレーヤーで痛い目を見てしまった頃
SONYからMDプレーヤーが登場してきました。

SONYのWM-DT1ではアルカリ電池2本で3時間強しか保たない電池の保ちに
流石にうんざりしてきた頃でしたので、私も早速導入しました。

最初はSHARPのスロットイン機(MD-MS100)だったと記憶しています。
蓋の開閉無しで横からディスクを入れるのですが、
開口部が丸みを帯びたデザインだった所為か、
意外とディスクを入れづらかった記憶があります。

この機種は録再機でしたので、端子に光入力を備えていました。
これが現在にも残っている光ミニプラグ端子(3.5mmφ)でした。

再生するソースは据え置きのCDプレーヤーから角形<>光ミニケーブルを利用し
録音して調達したのですが、聴いてみた音質は何か違和感のある物でした。

カセットテープの様に高域が欠けたり速度がおかしく感じることこそ無いのですが、
妙な違和感と言うか、今で言うレンジ感や爽快感の様な物が
あまり感じられないのです。

この頃のMDは初期から非可逆圧縮方式をカタログに公表していましたので
おそらくこの圧縮方式の所為だろうとすぐ気付きました。

その後、録音の事を考え光角形端子を装備していたプレーヤーと専用ドッキングステーションとを接続する
MZS-R4Sにしてみたりもしましたが、音質に感じる違和感は残り続けました。

その後、社会人となる頃には
SONYのESシリーズで出ていた据え置きMDデッキ(MDS-JA3ES)を揃え
今まで同じCDから録音したMDの音が、かなり違う事に驚いた記憶があります。

圧縮フォーマットであったATRAC3も、世代を経る毎に処理能力が上がり
アルコリズムが煮詰まったお陰からか、
最初から感じていた音質の違和感が徐々に薄れていきました。

DATの頃に出た迷惑なマイクロプラグも
MDでは3.5mm3極に戻り、互換性の問題も無くなり
利便性としては有る程度満足していました。

移動が激しいと音飛びすることが多少ありましたが
ジョギングする訳ではありませんでしたので、私にとっては大した問題ではありませんでした。

最後に買った据え置き機のMDS-JA333ESは
最近、トレイ開閉が出来なくなりましたが、何とか自分で直しつつ
今でも私の父親が使い続けています。

こんな事をしている内に、徐々に大容量化を果たしてきた不揮発メモリ媒体が登場してくることになるのです。

次回につづきます。