2016年7月8日金曜日

PCオーディオとの関係性 その1

弊社から高品位DCケーブルやS-ATAケーブル等の新製品を発売しました。
マニア度が強いアイテムなのであまり反響は無いだろうな、と思っていたのですが
思いの外、反応があり意外な心境でした。

最近はPCでオーディオを意識して再生する方も少なくなってきたと感じます。
理由としては、ハイレゾソースを中心として再生環境が
PCを介さずに、利用出来る物が増えてきたからだと思います。

しかしながら、DSDソースを利用する上では
どうしてもPC無しでは支障が出る場合が多く
今後登場してくるであろう新しいフォーマットへの対応には
PCを利用することが、逆に増えてくるだろうと考えています。

実の所この様なPC用ケーブルは20年程前にパラレル転送(IDE接続)が全盛だった頃から
個人的に研究を重ね、製作をしてきました。

その様な事(ケーブル自作)を始めたきっかけになったのは
マザーボードや拡張PCIカードに付属しているケーブルを使用すると
動作に支障が出たり、正しい転送速度で認識されなかったりと、ケーブルが原因で起こる
トラブルが多発したケースがあった事でした。

20年前当時は、巷(特に秋葉原PC街界隈)では、恐らく付属品から外したであろう出自の怪しい
ジャンクケーブルが市場に溢れ、粗悪な物が安価に大量に出回っていました。

そこで動作を保証を謳ったPC用ケーブルを購入したところ
驚く程に安定して動作したところから、PCの内部ケーブルにも興味が出るきっかけとなりました。

当時のPC内部ケーブルはフラットタイプが主流で、パラレル伝送が主流の時代でした。
パラレルケーブルは等長(各ケーブル長が同じ)である必要があり、
規格上、距離が長くなると途端に安定して伝送が出来ない仕様でした。

当時はコネクタもケーブルも、ほとんど選択肢が無かったこともあり
あまり抜本的な対策は取れませんでした。
それでも改良前とでは、かなりの変化量だったと記憶しています。

長くても30cm程度の長さしか無いPC用ケーブルでしたが
品質一つでここまで結果が変わるのか、と驚いた記憶があります。

次回はこの続きで、私とPCの歴史の関係性を振り返ってみたいと思います。